4伏犠先輩恋の噂


伏犧先輩はかっこいいし、頭もいいし、強いし、頼りがいもあるのに、彼女がいる噂を聞いたことがない左近君は不思
議に思い伏犧先輩に尋ねました。
「伏犧先輩、彼女いないんですかい」
「おらんのじゃ」
「じゃあ想いを寄せる女性とか」
「…おる。」
「へぇ!誰ですかい」
「女カ」
「へぇぇ!高嶺の花じゃないですか」
「誰にも言うなよ!絶対言うなよ!」
「ヒューヒュー♪言いませんよ!でもライバル多そうですがね」
伏犧先輩と同じくオロチ高校に通う三年女カさんは、少し口が悪いのがたまに傷でしたが、その美しい容姿から校内
にファンクラブができるほどでした。

「綺麗ですよね、女カさん。告白しないんですか?伏犧先輩ならお似合いですよ〜」
「恥ずかしくてようせんわ。わしは女カを眺めていられればそれでいいんじゃ」
「女カ先輩のどの辺りに惚れたんですかい」
「………そんなこと恥ずかしくて言えん」
「いいじゃないですか、教えて下さいよー」
「………………オッパイの谷間」
「で、出たー!!むっつり来たーー」
「なんとでも言えばいいじゃろう。わしはあの白くてふっくらしててまるで尻みたいな谷間が大大大好きなんじゃ!た
まらんわ」
「いやあ、たまらんす」
「じゃろ?」
「っすね」
「一度でいいからあの谷間を枕にして寝てみたいわ。」
「寝てみてぇぇえ!なんか挟みたいですね!伏犧先輩なら何挟みます?」
「……………ちくわじゃな…………」
「ち!く!わ!キター!」
「左近なら何挟むんじゃ」
「あっしはこのNOKIAの携帯を挟んで……バイブレーション〜!!」
「お前も好きじゃのう」
「伏犧先輩には負けますよ」
「……貴様達一生起きられない身体にしてやろうか」
いつの間にか二人の後ろには当の本人女カさんが立っていたのでした。
「じょ、女カ!いつからそこに!」
「頭からだ」
「や、やべぇ俺としたことがしくじっちまいました…伏犧先輩、こうなったら自棄です!」
「そうじゃな!女カ!この煮込み用のちくわを挟ませるのじゃ!」
伏犧先輩はどこに隠していたんだというちくわを手に。
「女カ先輩!失礼しやす!」
左近はニューモデルのNOKIAの携帯を手に。
女カさんに猛攻撃をかけようとした寸前にアーツ2でカチカチに凍らされてしまいました。
結局伏犧先輩も左近君も人の子。
考える事は普通の人達とおんなじだったのでした。
みんなも背後には気をつけよう!

次回は「続・伏犧先輩恋の噂」です!お楽しみに。

 追記
「女カファンクラブ」会長はオロチ高校曹魏科三年曹操。
他にも「シン姫ファンクラブ」副会長と(会長曹ヒ)、「二喬を並べて愛でたい会」会長をつとめる。非常に女好き。


ちくわINきゅうりって美味いよね。
ちくわにきゅうりを入れてすぐよりも、少し時間を置くと、きゅうりにちくわのダシ(?)が染みてまた美味いよね。